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2005年1月11日 kodo | | コメント(0) | トラックバック(1)

語源由来辞典 一期一会

人間禅 一期一会

「一期一会」というのは、仏典のことばだとばかり思っていましたが、
どうやら茶会のことばらしいですね。
一期は仏教用語のようですが。

一期というのを広辞苑(初版)でひいてみましょう。

いち・ご【一期】一生。生まれてから死ぬまで。閑吟集「-は夢よ、ただ狂へ」―・しょう【一期生】いちご。いっしょう。―・まつだい【一期末代】この世は一生涯、末代は永劫まで。
―・やまい【一期病】一生なおらぬ病気。死病。
―と思う 一生離れまいと思う。死生を共にしようと思う。
―の男 一生離れまいと思う男。
―の灌頂 人の死ぬとき成仏のしるしとして行う灌頂。
―の四相 生・老・病・死の四つの相。
―の始 生まれて始めて。
―の不覚 一生涯の大失敗。
―の浮沈 一生の大事。一生の浮き沈みのきまる瀬戸際。謡、安宅「すはや我君怪しむるは―爰なりと」
一期一会が載っていません。
なので第三版をみてみます(最新のは持っていないのです)
―・いちえ【一期一会】(茶会の心得から)生涯にただ一度まみえること。一生に一度限りであること。「-の縁」
とありました。

期という字の由来ですが、
「字通」(白川静著)によると、

声符は其(き)。其(箕)は方形に近く、一定の位置や間隔、区分を示すことがある。
とあります。

「其」というのは、方形のちりとりの形なんだそうです。
だから「一定の大きさのもの」、という意味がでてきます。
でもなんで「ちりとり」なんでしょうね。
ほかに一定の大きさをしたものはみあたらなかったのでしょうか。

漢字源(学研)によると、
「其」について、

象形。其の甲骨文字は、穀物を載せる四角い箕(キ)(み)の形を描いたもの。金文は、その下に台の形を加えた。其は、のちの箕の原字だが、その音を借りてやや遠い所の物をさす指示詞に当てた。
としています。
「ちりとり」でもよいのですが、なぜか「穀物を載せる四角い箕」、
こちらのほうがついうなずいてしまったりします(^^;

ところで、「其」は代名詞や副詞に用いるようになってしまいます。
そこで、竹かんむりをのせて、「箕」という字が作られました。
現在では「箕(き)」が「ちりとり」の意となって、
「其」は、いまでは本来の意味とはちがう使われかたをしているわけです。

この「其(き)」に、
月をつけます。
古くは月ではなく日をつけた形のものもあるようです。
時間の一定の長さを「期」といいます。

月や日の運行による時間や月日の一定の期間を示しています。

時間をあらわすことばに、「刹那」というのがあります。
これは完全に仏教用語です。
サンスクリット語のクシャナをそのまま音写したものだからです。
「風の谷のナウシカ」に、クシャナ殿下がでてきましたね。
クシャナは、インド仏教の数える最短の時間単位であって、
現在ならば、75分の1秒に相当するそうです。
ずいぶん短すぎやしませんか。

生じたものはかならず滅する、
そして、生じ、住し、異し、滅する、その間の時間が、1クシャナ(一刹那)なのだそうです。
あるのは刹那のみ、というのが仏教のかんがえかたです。

「期」は、人生にたとえられますが、
「刹那」も「期」もともに、
生じてから滅するまでの時間をあらわすのでした。

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