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酉(とり)

2005年1月 1日 kodo | | コメント(0) | トラックバック(0)

なぜ酉年の酉というのがこの字なのでしょう。
どうして酉を「とり」と読むのでしょう。

漢字源(学研)によると、

作物をおさめ酒を抽出する十月。のち、十二支の十番めのとりに当てる。
とあります。
十二支の漢字は直接は動物を意味していません。
十番目というのがキーになったわけです。
酉に「とり」という意味があったわけではなく、
「酉」という漢字に「十」というおもみをもたせたので、
「とり」と訓ませただけのようです。

時刻では、午後六時の前後2時間。
方角では、西。
動物では、鶏。

酉(ゆう)は、酒樽(さかだる)のかたちです。
酒(さけ)のもとの字です。

でも本来、お酒というのは、神さまにささげるものです。
それをお神酒(おみき)といいます。

お神酒というくらいですから、
そのおさがりはとてもだいじですから、
きちんと最後までいただきます(^-^;
でもそのおさがりをいただくくらいが
ほんとはちょうどよいのかもしれません。

酒は百薬の長といいます。
酒、(白酒・清酒・薬酒)-百薬の長だが、過ぎれば毒-によると、
漢方薬などは水ではなくてお酒で飲むとよいのかもしれません。
(ふつうのおくすりは絶対にだめです。まわりすぎて毒になります。)
屠蘇酒(おとそ)も薬酒ですし、
”養命酒”の発想はむかしからあったのですね。

酒のなかでも、古酒(ふるざけ)はとてもだいじで、
ふるざけは、酒樽から酒気が発しています。
このさまをいうのが、酉の字のうえに八とかいた、
酋(しゅう)という字です。
部族のいちばんえらいひとを酋長といいますよね。

このふるざけの入った酒樽(酋)を、
両手でささげて神前におくかたちが尊です。
尊いというのは、お酒を神さまにささげることだったのです。

樽というのは、木へんに尊とかきます。
神さまにささげるときにつかう木製のたるを樽というのです。

中国の殷王朝では、祭祀(さいし。祭りのこと)に、
お酒をたくさんつかいました。
数千年もまえのことです。
お酒は国を滅ぼすといいます。
殷王朝は酒によって滅びたともいわれています。

酒を飲んでも呑まれるな。

お正月。せいぜい飲みすぎには注意しましょう。

参考文献:
「常用字解」(白川静著、平凡社)
「漢字源」(藤堂明保編、学研)

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