第28回官公書連役員展
2005年5月25日 kodo | 個別ページ | コメント(2) | トラックバック(0)
藤井さんが出していらっしゃるとお聞きしたので、官公書連役員展に行ってきました。
月曜日だったのですが、上野の森美術館は開館しているのですね。
他はみなどこも閉まっているのが残念。
藤井さんは「夏雲多奇峯」と書かれていらっしゃいました。
繊細で平正な書風で清朝碑学者の風をもっています。
こういった作品はとんと見なくなりました。
藤井さんの心の据え方がきもちよいです。
この作品はたとえば呉譲之のような長勢の風体の書です。
「篆書」というと自由に書いてよいと勘違いしている作品が多いなか、
こういった謹直な作品には襟を正します。
植木九仙氏の作品をさがしましたが、どうも見つかりませんでした。
副理事長に植木蒼穹とありましたので、もしかしたらご子息かもしれません。
漢詩随筆には、顧凱之の詩として、
春水満四澤 夏雲多奇峯 秋月揚明輝 冬嶺秀孤松が紹介されていますが、
石川県立美術館の美術館だよりのNo.237(H15.7.1)には、
茶道具と名物裂に、玉舟宗ばん墨跡(江戸17世紀)の紹介として、
「夏雲、奇峯多し」は、陶淵明の『四時詩』の夏の部です。とあります。藤井さんはどちらをごらんになったのでしょう。
陶淵明に「四時詩」というのがあるのですね。
岩波文庫の「陶淵明全集 上 下」をもう一度見直してみようと思います。
このカバーにこうあります。
蘇東坡は言っている。陶詩は地味のようでいて実は華麗、痩せているようで実は脂ぎっている、李白や杜甫などもみな及ばない、と。
8月にも官公書展があるようです。
藤井さんも出品なさるのでしょうか。
ぜひ楽しみに待ちたいと思います。

第40回ということで、清雅堂さんの講演もあるようです。
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コメント(2)
tatsuji_fujii :
玉木さん、わざわざ上野に寄っていただいてありがとうございます。
また、褒め過ぎのコメントもありがとうございます。
ところで、植木九仙氏は平成14年に永眠され、蒼穹氏は奥様です。
玉木さんは、植木九仙氏とお知り合いなのですか?
植木九仙氏とは、パリの日本大使館で行われた書道展にそれぞれ出品し、ヨーロッパをご一緒したこともありますヨ。この書道展(パリ展)の横断幕も自ら揮毫されました。温厚な方でした。
また、九仙氏は各書道展に出品される作品のほとんどが1枚書きということもお伺いした記憶があります。
なお、「夏雲多奇峯」は、清雅堂発行のポケット版の「墨場必携」より採りました。作者は、陶潜とあります。
kodo :
●藤井さん
お返事遅くなってしまってすみません。
お教えいただきありがとうございました。
蒼穹氏は奥様でしたか。九仙氏とはお会いしたことはありません。ほとんど一枚書きとはおそれいりました。役者が舞台に臨むのと一緒ですから、本来はそうあるべきでしょう。
「夏雲多奇峯」は、岩波文庫「陶淵明全集」にはでてきませんでした。夏になるとこのことばをきっとおもいだすでしょう。後日きちんと出典をしらべてみます。
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