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泰書展に行ってきました

2005年8月30日 kodo | | コメント(1) | トラックバック(0)

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上野の森美術館、泰書展へ行ってきました。觀山さんの作品を拝見してきました。觀山さんとはお会いしたことはありませんが、私の社中展にもお越しいただいたことがありますし、ぜひ観に行きたいとおもっていました。

觀山さんの作品は入ってすぐのところにあって、真っ先に目に飛び込んできました。会場の導入の作品というのは難しいのです。力が必要なのです。これが觀山さんだ。

気合を感じる作品群。
会場全体に、張りつめた緊張感。
冷徹で謹厳、厳粛な空気。
日頃の修練と作品に対する厳しさが染み入りました。
とにかく作品の完成度が高い。

社中展にはその会の色が濃く出ます。甘えまで見えてしまうものです。
この泰書展にはその甘えがどこにもないのです。

「もー絶対無理っ!!」というところまで燃え尽きるその精神力。

すべての作品に主幹泰山氏からのコメントがついているのには大変驚きました。若い精力的な力を感じます。

「泰斗」という社中誌が置いてあり、自由に持ち帰ることができるようだったので、何冊か頂いてきました。毎号に、主幹の巻頭のことばが書いてあるのです。これがすごい。精神修養の本なのかと思ってしまうほど気合が入っているのです。ひとりの求道者として、伝えたいものが沢山ありすぎる、といった風です。

この会はとてもよい緊張を保っているのだと思います。主幹のお人柄なのでしょう。泰雲書法を真摯に追い求める若き僧のようです。泰山先生は泰雲翁の目指した処を追い求める人たちの、その筆頭として皆をぐいぐい引っ張っておられる。

会場の入口に椅子があり、泰山先生みずからお客さんをお出迎えしています。筆墨がいつでも使えるように用意されています。

先生の慎ましい姿勢が、觀山さんの、みずからの作品への厳しい姿勢に繋がっているのですね。

臨書作品も数多くありました。泰雲書法ではない臨書作品も多くありました。これがまたすばらしい。生半可な気持ちで書いていないのです。臨書といえば全臨。臨書というと、たいていの会では、その先生の臨書法を踏襲してしまっているはずです。その主幹のフィルターがかかってしまうのは、ある意味仕方ないのかと思っていました。ところがこちらの臨書作品は、泰雲書法の亜流ではないのです。中国伝統文化への畏敬の念を忘れていません。

つい図録まで買ってしまいました。こういう会もあるのだということを振り返るために。先生に署名を頂けるようでしたが、お客さんでお忙しいようでしたので、失礼させていただきました。

觀山さん、泰書會のみなさん、エネルギーをありがとうございました。
禅寺に行ってきたような透き通った謹厳な気持ちになりました。

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コメント(1)

觀山 :

わざわざ足を運んでいただき、ありがとうございます!
ゆっくりご覧いただけたでしょうか。
また、このように長文での感想をいただき、重ねて感謝申し上げます。
まさか会場の一番手前に展示されているとは想像もしてませんでしたが・・・。

ともすると社中展は内向きになってしまう恐れがありますが、このように外部からの目で見られることは、どこの団体でも必要じゃないかと思います。
当会が求める書の芸術性はかなり高いところにあり、正直なところ指導は厳しいですね。
毎週の教室では、冗談とばしながらキツイ指摘を受ける、といった雰囲気で楽しいのですが。
浩堂さんが述べているように、中心となる楷書作品には、力強さ、厳しさ、迫力、などが主に求められ、それが会場に漲っていたとすれば、意図したとおりの空間ができていたと言えましょう。
泰山先生は非常に面倒見がよく、気軽に話ができる方なので、我々弟子たちは少しでも先生の期待に応えようと頑張ってしまうんでしょうね。
辛い作品制作も、あの先生が求め続ける泰雲書法のために、下手な形にはできないなぁ、と皆が真剣になるのですね。
現在行われているあまたの書展の中に、泰書展のような緊張感のある楷書作品がズラリと並ぶものはないのではないでしょうか。
会員はそのオンリーワンである誇りを持って精進しているはずです。

>中国伝統文化への畏敬の念を忘れていません。
泰雲先生が、中国は書の父である、と言っていたように、根底に流れるのは王ギ之や唐の三大家といった古典であります。
ですから当会では、たとえ臨書であっても、十分芸術性を備えた作品となりえるのですね。
ちなみに泰山先生の屏風作品の一つは、経典には珍しく、顔法によって書かれています。

図録を求め頂いたようで・・・印刷だと下手さ加減が強調されてしまうので、自分のページは恐ろしくて正視できません。
講評を読みながら観賞するだけでなく、お手本としても活用できる内容となっておりますので、気に入った書体を書いてみてはいかがでしょうか。

長々と失礼しました。

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