宮崎駿さんのインタビュー
2006年2月27日 kodo | 個別ページ | コメント(3) | トラックバック(1)
ついさきほど、NHKで宮崎駿さんのインタビューをやっていました。
「千と千尋の神隠し」とか「となりのトトロ」など、我が家でも何度も何度もくりかえしてみている作品があります。ところが、宮崎駿さんはこんなことをおっしゃっていました。
1回しかみなかったものは育つんですよ。
はじめはこれくらいだったものがもっとこのくらいに。
何度もみるとこれくらいのものはこれくらいのまま。
だんだん消費しちゃうんですよ。
そして逆に小さくなっちゃう。退屈して。
一度の出会いがとても大切なのです。
どのように出会うかが大切なのです。
いちど出会ったものは、時間がたつと熟成されてふくらんでくるのです。
こんなこともおっしゃっていました。
スケッチのときのことです。
覚えて書くんですよ。
覚えた段階でいろんなものを落っことすんです。
もっと簡単なものになってるんです。
みながら書かない。
風景でもなんでも、そのときはみてるだけ。
だからほとんどうろ覚えでやってるんですよ。
作品を書いていると、それから離れなくちゃだめだとおもうことがあります。
自分の書いているものをしっかり見すぎてしまうと
ここをああしたいとか、こうしたいとかいう観念や煩悩が先にたってしまって
そういったものに束縛されてしまって、不自然な書になってしまうのです。
開放されて自由に自然に書きたいですものね。
書の作品を書いていても、
数日後にもう一度書き直してみると
まったくちがったふうに育っていることがあります。
だから
やっぱりあきらめちゃだめですね。
(宮崎駿さんのことばは、メモしてなかったので、表現がずいぶんと違うかもしれません)
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コメント(3)
蘭舟 :
はじめてコメントさせていただきます。
すごくいい話ですね。
自分の想像力・創造力・直感を信じて書くという事でしょうか。
かつ新鮮な気持ちで。
いい映画を観たり、音楽を聴いたり、自分にとって刺激的・魅力的な人と接したりすると感性が刺激されてとても豊かな気分になったりしますよね。
日々のそういったことを常に敏感に感じとって感性を養っていくことが最も大切のことなでしょうね。
觀山 :
うわー、鋭いお話ですね。
脳裏に焼きつかない自分は、見ながら書いて四苦八苦しています。
kodo :
●觀山さん
臨書は見ることの繰り返しです。「覚えた段階でいろんなものを落っことすんです。もっと簡単なものになってるんです。」というところがキーだとおもいます。そのひとにとって大事だとおもったところだけを覚えているのです。これは臨書でもいっしょだとおもいます。臨書でも覚えて書いているのです。なにを知ったか、なにを覚えているのか、が臨書の質を決定的にします。手本や法帖を見ているつもりでも、自分が大事だとおもったところしか見ていないのです。だから、ココさえ抑えればあとは大丈夫、という肝心なところ、それが見えなくて、表層にあらわれた形ばかりに囚われてしまいます。臨書のこわいのは、独善的になってしまうことです。そのひとの眼がどこにあるのか、臨書にははっきりと表れます。
觀山さんの「四苦八苦」するというのがだいじなんだとおもいます。
私は、「いまの自分」の臨書はこれで正しいんだ、だけれども、「明日の自分」はまた違った臨書になるに違いない、とおもって励んでいます。人(自分の成長や退化を含めて)によって視点や価値観はちがいます。過去の作品は恥ずかしいけれど、それもまた自分ですからね。
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