眔(泪・涙・涕・泗)
2007年9月 9日 kodo | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0)
息子をかかりつけの病院に連れて行った際に、
をひらいて、こどもたちと、文字当てごっこをしていました。
そしたら、「あ! これ、○○でしょ!」
息子が見て、パッとわかった文字があります。

眔(なみだ)です。
「目+水」のなみだです。『甲骨文字の読み方』には、
眔は目の下に水滴がある形で涙を表しているとあります。
息子は、サンズイのなみだ、「涙」をまだ学校で習っていないそうです。
だからわかったんでしょう(笑)
「なみだ」は「涙」と書くものという先入観があると邪魔になります。子どもたちがいると、まるでクイズでもやっているように、とても楽しくあぞべます。
でも、涙が「目+水」というのはわかりやすいですね。
どこの国の人もおなじように考えるもので、たとえばタイ語では、
ナーム・ター = 水 + 目 = なみだ メー・ナーム = 母 + 水 = 川なのだそうです。日本ではバンコクに流れる川を、メナム川といいますが、現地の人が「メナム」と呼んでいるのを聞いたからかもしれまんせんね。たしかに「メナム川=河川」では、どこの川だかわかりません。メナム川は、現地ではチャオプラヤ川というそうです。(cf. 「タイに住んでて・・・。」)
ちなみに、ハングルでもやはり、
눈물(ヌンムル)=目+水で「涙」でした。(cf. イ・ジュンギ つれづれ)
「涙」字については、『字通』には、
戻(れい)声。古くは涕(てい)といい、その象形字は眔(とう)。涙は漢以後に用いられる字である。とあり、漢以後に用いられた字であるためでしょうか、字源のはっきりしない説明です。「涙」は説文解字にも出てこないそうです。
「泪」は、国字なのでしょうか。字通には出てきません。これも「目+水」です。
「涕」字は、
声符は弟(てい)。〔説文〕十一上に「泣くなり」とあり、〔太平御覧〕に引いて「鼻液なり」に作る。〔詩、陳風、沢陂〕「涕泗(ていし)、滂沱(ばうだ)たり」の〔伝〕に「目よりするものを涕と曰ひ、鼻よりするものを泗と曰ふ」とする。眔(とう)は涙の象形字。涕はその形声の字である。「目よりするものを涕と曰ひ」とありますし、涙とともに流れる鼻汁が「泗」のようです。 「涕涙」(ているい)は墨場必携にあるような著名な漢詩にもよく出てきますが、「涕涙」という場合には、「涕」が鼻汁で、「涙」が目から落ちるなみだだと思っていました。 『字通』では「涕泗」(ていし)で、「涙と鼻水」、「涕唾」(ていだ)で「涙と唾」、「涕涙」(ているい)で「涙」とあります。
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