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臨「王羲之 鹽井帖(三井本十七帖)」

2007年12月27日 kodo | | コメント(0) | トラックバック(0)

王羲之の鹽井帖(エンセイジョウ)を半折に臨書しました。






釈文
彼鹽井・火井皆有不。足下目見不。為欲廣異聞。具示。

メモ
■2字目 「鹽」
「鹽」は、「塩」の旧字です。
この「鹵(ろ)」の部分が、塩の象形です。鹽=「鹵+監」となっています。
『字通』によると、

鹵の外郭は器の形、その器中の小点は塩の象形である。
とあります。
この草書をみると、「塩」という字に見えてきます。おぼえやすい草書です。


■3字目 「井」
この「井」は、縦2本を先に書いてから、横2本を引いています。
3画目の横線から4画目につづく連綿を強くしてしまうと、「林」という字に見えてしまうので、あえて連綿を弱くして書きました。


■6字目 「皆」
『字通』

金文の字形は从(從)と曰とに従う。比・从はともに人の連なり並ぶ形。曰は祝祷・盟誓を収める器。多数の霊が降下することを皆という。その祝祷を神が受け容れることを「諧(かな)う」という。祝祷に対して一人の霊が下ることを「旨(いた)(詣)る」といい、詣の初文。

「皆」の草書の最終画の「一」は、「白」ではなく「曰」だったということです。最後の左下への払いは、一画のようにみえますが、じつは連綿線です。


■9字目 「足」
「足」という字は、単独で書くときは、右上に跳ね上げます。
この場合の「足」は下へつづけています。
「足下」という句で出てきた場合は、慣習的にこう書きます。


■15字目 「欲」
「欲」の草書は2種類のかたちがあります。
今回はわかりやすい形ですが、「無」の行書に見えないように注意します。
「欲」という字は、隷書だと「ハ+一+口+欠」と書きます。
それを知っていると、字形に応用がききます。たとえば次のような形もあります。

どの部分を書いているかをかんがえながら書くと、意外とおぼえやすい草書です。
2種類の書き方がありますが、どちらも納得が行きます。


■17字目 「異」
『字通』

鬼頭のものが両手をあげている形。畏はその側身形。

「異」の下の部分は、この三井本の法帖をみたかぎりでは「大」とみえますが、通常は「夫」や「天」のような形に書きます。
その「夫」の部分の一画めの上の横棒は、下の例をみると、2点で構成されているものがあります。
ということは、この横棒は、「異」の下部「共」の縦画にあたる、と考えてよいようです。


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